85年の確かな実績 新聞雑誌・WEB・SNSクリッピング | 内外切抜通信社        

広報・PR

2024.12.23

広報の強い味方 歴史写真や記事を提供する「毎日フォトバンク」

周年事業、パネル展示、社史編さん、取材記事…広報業務に携わる中で、歴史的な写真や新聞記事を利用したい時に、強い味方がいます。毎日新聞社の「毎日フォトバンク」。幕末から現在まで、131万点の写真、150年を超える新聞記事をデータ提供するサービスです。

 

毎日新聞社では、未公開のものも含め、日々の取材で撮影したものを中心に、870万点の写真や動画をデータベース化しています。その中から厳選した写真・動画データと、創刊以来の新聞記事データを法人向けに提供しているのが毎日フォトバンクです。

 

サービスを統括する知的財産ビジネス本部の日比野真士次長は、「収録されている報道写真は、日々の取材活動の中で新聞社の記者・カメラマンが撮影し、長年蓄積保存してきた確かな写真です」と話します。AIで簡単に画像が作れ、インターネット上にフェイク画像があふれている今、信頼できる写真素材を提供するサービスは広報にとって頼りになる存在ではないでしょうか。サービスについて詳しくお話をうかがいました。

 

左から赤塚裕さん、田中伶さん、笹本明日香さん

 

◆利用事例は、出版社、テレビ局、企業広報など様々

 

――はじめに、法人営業を担当する笹本明日香さん、田中伶さんにどのような利用事例が多いのか教えていただきました。

 

田中:クライアントは出版社やテレビ局、教科書制作会社などのメディア・出版系、企業の広報部門、美術館、自治体などが多いです。

 

笹本:今年9月の自民党総裁選で総裁に選ばれた石破さんの笑顔の写真は、フォトバンクのサイトで公開後、すぐにテレビ局から多くの問い合わせを受けました。関東大震災や二・二六事件、1966年のビートルズ来日でタラップに並ぶメンバーの写真など、新聞社ならではの歴史的な写真は、教科書や塾の教材、周年企画のイベントなどで頻繁に利用されています。

 

田中:写真だけでなく、紙面に掲載された記事を、企業が自社サイト、社内ポータル、SNSなどの広報活動で利用するケースもあります。

 

笹本:変わったケースだと、映画やドキュメンタリーでの利用や、ある駅の工事に伴って設置された工事用仮囲いの装飾に、その地域の昔の写真を提供したこともあります。

 

笹本明日香さん

法人営業担当の笹本明日香さん

 

◆幅広い企画に対応 他部署との連携も柔軟に

 

――笹本さんは広告営業の部門から、田中さんは美術事業、人事部門を経験し、社内外のネットワークが豊富です。

 

笹本:写真データの提供だけでなく、他部署と連携して、文面を作成したり、パネルを制作したりもできます。昨年は写真や紙面、号外などを使ってパネルを制作し、街の歴史を展示する企画に関わりました。用途にあわせた提案もできるので、気軽に相談してほしいです。

 

田中:最近はWebサイト内での掲載など、オンラインでの利用が増え、写真や記事の利用方法も変化しています。周年を迎える企業や、毎日新聞社主催イベントに参加した企業による社内広報での活用など、ご要望にあわせた新しい提案ができないかと日々考えています。

 

田中伶さん

法人営業担当の田中伶さん

 

部署を統括する千代崎聖史本部長は、「データを提供して終わりではなく、フォトバンクのコンテンツを活用した企画自体を提案するような展開を進めていきたいですね」と話します。

 

◆出来事から写真を探せる歴史写真年表

 

――笹本さん、田中さんらが中心となって、今年7月に公開したのが「歴史写真年表」です。1850年代から現在までの400以上の出来事をピックアップし掲載しており、実際の写真を見ながら選ぶことができます。昭和から平成を振り返る企画や、2025年に迎える戦後80年の企画などに役立ててほしいといいます。

 

 

◆豊富な写真のストック 悩まず気軽に相談を

 

――顧客とのやり取りは赤塚裕さんら5名が、受付から納品までを担当しています。実務経験が豊富なメンバーが多く、歴史写真年表で見つからない写真や、類似写真の検索についても、相談に乗ってくれるといいます。「いい写真がたくさんあるので、もっと世の中で活用してもらいたいと思っています。悩まずに気軽に相談してくださいね」と頼もしい一言をいただきました。

 

赤塚裕さん

顧客担当の赤塚裕さん

 

――以前は、新聞紙面に掲載された写真の利用が多かったそうですが、現在はニュースサイト掲載写真の利用が増えているといいます。毎日フォトバンクのサイトでも、「特集」「コレクション」「歴史写真年表」などで多数の写真を公開しており、選択肢も多様化しています。

 

◆需要の変化、災害写真の利用が増

 

――時代によって利用される写真に変化はあるのでしょうか。

 

赤塚:戦後79年が経過し、戦時中にまつわる写真の需要は波があるものの減少傾向にあります。一方で、災害写真の利用が増えています。報道媒体ならではの自然の脅威を伝えるリアルな写真があり、自治体による防災啓発、学校での防災教育や企業での社員研修などで利用されています。自然災害を知り、備えるための資料として活用してもらいたいです。

 

――広報業務の中で、毎日フォトバンクが所有する多様な写真や新聞記事を活用できれば、企画の幅が広がりそうです。まずは、アイデア出しの際に「歴史写真年表」を役立てたり、最新の時事ネタを写真でチェックしてみたり、毎日フォトバンクのサイトを利用してみてはいかがでしょうか。

 

職場風景

 

取材協力:毎日新聞知的財産ビジネス本部

取材・文:クロスメディア戦略部 河原有希子

取材日:2024年10月8日

 

<サービス概要>

■名称:毎日フォトバンク

■URL:https://photobank.mainichi.co.jp/

■受付時間:平日10:00~18:00・祝日11:00~14:30

*写真の受け渡しは平日のみ対応

*年末年始は別途お知らせ

■利用可能写真数:幕末から現在まで131万点以上

■利用可能記事数:1872年の創刊から現在まで1000万件以上

■納品の目安:注文確定の翌営業日15時以降にデータ納品

 

■費用例:モノクロ写真1枚を書籍中面に利用する場合:8,250円、記事を1年間HPに公開する場合:6,600円など。詳細は別途見積もり。

■写真お申込: https://photobank.mainichi.co.jp/view/contact/input/

■記事利用申請:https://photobank.mainichi.co.jp/view/contact/kiji_input/

 

依頼の際は、毎日フォトバンクのサイトや歴史写真年表から検索し、フォームから申請します。検索で見つからないものについては問い合わせも可能です。記事は日付と見出しを指定して利用申請ができます。

 

新聞社の報道写真ならではの時事的な写真、ヘリからの空撮、災害写真、建物の創建当時の写真などもあります。写真雑誌「毎日グラフ」掲載の1960年代、70年代の貴重なカラー写真も豊富です。

 

過去の紙面はアーカイブセンターで一頁ずつ原紙からスキャンしデータ化している

 

 

◆毎日フォトバンクメンバー厳選!おすすめの写真

 

日々、多くの写真アーカイブに接している毎日フォトバンクのみなさんに、おすすめの「推し写真」を選んでいただきました。時代を感じる写真、教科書に載っていたあの写真、心和む写真など、データベースの多様さが垣間見られます。

 

小枝から顔をのぞかせるシマエナガ(2023年01月17日撮影)

紙面掲載されると問い合わせが殺到する北海道のシマエナガ

 

沖縄返還から6年後の7月30日(ななさんまる)に向けた、「交通区分変更」キャンペーン(1978年02月撮影)

 

お立ち台の上で扇子を手に踊る超ミニスカートの女性客 ジュリアナ東京で(1993年04月28日撮影)

利用頻度の高い一枚

 

秋の色 干し柿づくりにいそがしい、秋色にそまる長野県飯田市周辺の農家(1960年11月撮影)

市井の人々の暮らしを記録した写真もたくさん収録しています

 

リットン調査団・爆破の現場を視察する(1932年撮影)

教科書でもおなじみの写真も

 

written by naigai

PAGETOP